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Munkegardsskolen(ムンケゴー小学校)

アントチェア、  セブンチェア、  エッグチェアicon・・・etc。
日本では、家具デザイナーとしての側面がクローズアップされることの多いアルネ・ヤコブセン
家具デザイナーであると同時に、建築家でもある彼は、多くの名建築を残している。
デンマークの多くのヤコブセン建築を見てきた僕にとって、ここムンケゴー小学校は、
僕が見てみたかった彼の建築の中で唯一訪れることができていなかった場所。
気持ちの良い初夏、僕は念願のこの場所を訪れた。
学校はすでに夏休みに入っているため、中へ入れるかどうか不安だったが、学校の中から子どもたちの声が聞こえてきて、まずはひと安心。

学校の中へ入って行くと、ベルビュー・ビーチの集合住宅スーホルムと同じ色合いの煉瓦が使用された平屋の建物が並んでいる。
その建物の屋根は斜めに傾斜しており、上部には明かり採り用の窓がある。教室内はさぞかし明るいことだろう。
どうしても中が見てみたくなった僕は、学校の人に声を掛けて頼んで中を見せてもらうことにした。
突然やってきた見ず知らずの外国人に学校を案内してくれるなんて、昨今、小さな子どもを狙った悲しい事件の多い日本では絶対ありえないだろう、
きっと、デンマークではこの種の痛ましい事件はほとんどないのだろう、などと考えていた。

校舎の中は、完璧主義者ヤコブセンらしく、Radisson SAS Royal Hotel同様、家具、照明から、
ドアのハンドルに至るまで、彼がデザインしたもので溢れていた。
ヤコブセンといえば、その完璧さゆえに、業者などが一緒に仕事をしたがらなかった、などというエピソードがある。
そのため、僕の中のヤコブセンは、デザイナーとしては超一流だけど、人間的には問題の多い人かな、というイメージがあった。
でも、それは僕の勘違いかもしれない。
なぜなら、光が差し込む校舎、子どもたちが使う椅子、中庭に植えられた大樹・・・
それらすべてに、ヤコブセンの子どもたちのやさしい眼差しを感じ取ることができたから。
派手さはないけれども、間違いなくデンマークの名建築のひとつです。
ただ近年、老朽化してきた校舎、家具の維持費用の問題のために、
今後もヤコブセンの建築、家具を維持していくべきかどうかの議論が行われており、 教室の家具なども、ヤコブセン以外のものが増えてきたようだ。
ヤコブセンファンのひとりとして、また、子どもたちのためにもこの建築がいつまでも残っていくことを願っている。

<DATA>
Address:Vangedevej 178, Gentofte
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小さな中庭にある子どもたちを見守る大きな木 建物の煉瓦の黄色、芝生の緑、空の青。このやさしく調和している色合いもヤコブセンは計算していたのだろうか? いよいよ中へ。廊下の様子。
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光が差し込む明るい教室 机、椅子ともにヤコブセンによるデザイン。残念ながら今は廃番品となっている。椅子の名前はモスキートチェア。アンティークショップなどでもなかなか見かけない椅子。 ドアの上部にあるスピーカーもヤコブセンデザイン
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