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ここでは、デンマークでの日常を生活者の視点で綴っています。

No.51−No.60   (2005年5月−2005年7月)
No.41−No.50   (2005年3月−2005年5月)
No.31−No.40   (2004年12月−2005年3月)
No.21−No.30   (2004年10月−2004年12月)
No.11−No.20   (2004年9月−2004年10月)
No.01−No.10   (2004年8月−2004年9月)



No.40 2005年3月5日 「H55」

3月になったというのに、周りにはところどころ雪が残りまだ肌寒いこの日、
スウェーデンのルンド(Lund)と、ヘルシンボリ(Helsingborg)へ出かけた。
ルンドでは街のシンボルである、壮大な石造りの大聖堂を見学。
その後、ヘルシンボリへ移動。
ここでのメインは、「H55」のエキシビションを見ること。
「H55」とは、1955年にこのヘルシンボリの地で開かれたスカンジナビア(おもにスウェーデン)デザインのエキシビション。
世界中において、スカンジナビアの優れたデザインが認められるようになったひとつの契機となったエキシビションといっても過言ではない。
この「H55」が開かれてから今年で50年。
その回顧展がヘルシンボリのDunker Culture Centreで開かれているのだ。
回顧展自体はかなり規模の小さいものであり、正直僕の期待を裏切ったものであったのだが、
当時のデザインについて、もう一度深く考えるいい機会になったと思う。
lund DunkerCultureCentre H55
ルンド大聖堂 「H55」の回顧展が開かれているDunker Culture Centre。 設計は、デンマークが生んだ偉大な建築家ヨーン・ウッツォンの息子キム・ウッツォン。(詳細はDESIGN SPOTにて) 「H55」の回顧展の様子。小さな会場内には、当時を懐かしむかのように多くの年配の方の姿が見受けられた。

No.39 2005年3月1日 「デンマークの幼稚園訪問」

先日の学校訪問に続いて、今日は幼稚園を訪問。
僕自身は途中で幼稚園を変わったこともあり、幼稚園の楽しかった思い出があまりなく、居心地が悪かったことを覚えているのだが、
ここの子どもたちはまるで自宅にいるかのように、それぞれがリラックスして、楽しいひとときを過ごしていたように思う。
僕は教育の専門家ではないので、くわしいことはわからないのだが、日本の幼稚園に比べてデンマークのそれは、
子どもでありながらも自主性を尊重しているように感じる。
たとえば、お昼寝ひとつをとっても、眠たい子は寝て、そうでない子は遊んでいるといったように、先生から強制される部分が少ない。
遊びにしても、ある子どもはクッション投げをして遊んでいたり、先生に絵本を読んでもらっていたり、ままごとをしていたり、など。
そのような思い思いに過ごす子どもたちを見守りやすいように、幼稚園のつくりは教室でわけられておらず、ひとつの家のようなつくりになっている。
小さい頃からのこのような教育が、個性を尊重する国デンマークの礎になっているのかな、などとかわいい子どもたちの顔を見ながら考えていた。
幼稚園1 幼稚園2 幼稚園3
何人かで集まってのお絵かきの時間。知らない人がいっぱい入ってきたので、少し気が散ったのかな? ブロックのようなもので遊んでいる子どもたち。 遊び終わった後は、きちんと自分で片付ける、ということを先生から教えられていた。 ソファで絵本を読んでもらっている子もいれば、床に転がって遊んでいる子も。 この床に転がっている子は、ずっとひとりで転がったり、飛んだり、跳ねたりして遊んでいた。

No.38 2005年2月23日 「アールニオおじさん」

「アールニオおじさん」といっても無論僕の叔父ではない。そもそも僕には横文字の親戚なんかいない。
そう、フィンランドを代表する巨匠デザイナー、エーロ・アールニオのことである。
インテリア雑誌などでの彼のインタビュー記事を読んでいると、なんとなくそう呼びたくなるような人なのである。
普通、巨匠というと、近づきがたいようなイメージを持ってしまうのだが、彼のおおらかな受け答え、ガッハッハと聞こえてきそうな彼の笑顔、
そして彼の遊び心溢れるそして夢のあるプロダクトを見ていると、親近感を抱かずにいられないのである。
デンマークデザインセンターで出会ったそんな愛すべきおじさんのプロダクトをいくつか紹介することにしよう。
アールニオ1 アールニオ2 アールニオ3
展示会場の様子。会場に入ると“Take a seat.”の文字が。そう、自由に座って触れることのできるエキシビションなのだ。  「お手を触れないで下さい。」とは対極にあるこのエキシビションで大いに彼の作品と戯れることができた。 向かいあっている動物モチーフのグリーンの椅子が「ポニー」。奥のレッドとオレンジの椅子が「パスティル」。 定かではないのだが、ポニーチェアが中東のどこかのオフィスの会議室にて使用されているという記事を読んだことがある。 ポニーに座って真剣な会議、想像するだけで顔がにやける。 アールニオのその個性的でどこかフューチャリスティックなデザインは、ファッションとの相性もいい。彼の作品が表紙を飾ったファッション誌の一覧のポスター。

No.37 2005年2月21日 「デンマークの学校訪問」

今日は、学校の授業の一環で他の学校を訪れることに。
この学校は、日本でいうところの小学校と中学校を足したような学校で、僕らが訪れたのは、13、14歳の子供たちがいるクラス。
日本も含めいろいろな国から来ている僕たちのことが興味深いらしく、熱心に話を聞いてくれた。
僕にとっても、このような小さな子供たちを話す機会は滅多にないことなので、楽しい時間を過ごすことができた。
写真を通して、授業の風景を紹介してみたい。
学校1 学校2 学校3
授業風景。少し行儀の悪い子もいるが、先生はそのようなことは気にも留めない。 それよりも質問に対して、積極的に答えているかどうかなどの姿勢が問われる。 手前の女の子が持っているのは携帯電話。このくらいの年になると、 ほとんどの生徒が持っているとのこと。このあたりは日本と同じかな。 僕らの話に聞き入る生徒たち。 もちろん積極的な子、内気な子など性格はさまざまだが、あんまり冷めた感じの子はいなかったように思う。

No.36 2005年2月19日 「海岸通りの散歩道」

ストックホルムから帰ってきて以来、仕事と学校の宿題などで忙しくほとんど部屋の中にこもりっきりの生活を送っている。
外も寒いし、それもいいかなと思っていたのだが、今日は思いのほかいい天気。
部屋にいるのがもったいなくなり、散歩へ出かけることに。
いつもとは違う方向へ歩いてみよう、ということでたどりついたのは海岸通り。
この道は、コペンハーゲンとヘルシンオアを結ぶ風光明媚な海岸沿いの道である。
僕のたどりついた辺りは特に何もない、ただ、春を感じさせる暖かい日差しと、まだ冬を感じさせる海からの冷たい風が交わる場所だった。
散歩道 海岸 家
土曜の午後の散歩道 海の向こうはスウェーデン 散歩の途中で見かけたかわいい家。屋根のあたりが日本的?

No.35 2005年2月12日−14日 「雪のストックホルム」

今回、ストックホルムファニチャーフェアを見るために、はじめてストックホルムにやってきた。
そこには、美しい街、すてきなショップ、すばらしいフェア、そして猛吹雪が僕を待っていてくれた。
この短いDIARYにて、今回経験したことのすべてを書くことはできないので、簡単にダイジェスト版にて紹介してみたい。
もちろん、違う場所を設けて細かく書いていく予定です。(詳細はJAPAN DESIGN NETにて)
メトロ マクドナルド 雪景色
ストックホルムの地下鉄駅構内。 ここは、もちろんホームであると同時に、アーティストにとっての作品発表の場ともなっている。 日本でも、東京の都営大江戸線の駅構内のデザインが話題になったりしたが、もっとこうした試みが多く行われるようになればいいのに、と思う。 アーティストのためだけではなく、一般の人々にとっても、身近にデザインを感じられる場所になるから。(詳細はTHE OTHERSにて) このシンプルでいかにも北欧らしいデザインのすてきなカフェはどこ? 実はここはマクドナルド。僕はここまで、シンプルでおしゃれなマクドナルドを他に知らない。(詳細はDESIGN SPOTにて) 猛吹雪のストックホルム。ほんとうに寒かった。 もちろん、コペンハーゲンも寒かったらしいけど。湖も凍っています。

No.34 2005年2月8日 「デンマーク総選挙」

今日はデンマーク総選挙の日。
日本に居たときには、正直あまり政治に関心を持っていなかったけれども、
先日各政党の人たちによる公開討論会が僕のいる学校にて行われたことや、今の政権が移民、
外国人の受け入れに否定的な見解を持っていることなど、自分にも多少関係していることもあり、
今回の選挙には少なからず関心を持つようになっていた。
当然この学校のデンマーク人の先生たちも選挙権を持っているわけで、夕食後、数人の学生は選挙についていくことに。
選挙権も持っていない僕たちが勝手に押しかけたりして迷惑かな、などと考えていたけれども、何の問題もなし。
日本の選挙はどこか神聖な重たい雰囲気があるけど、こちらはとても明るくフランクな雰囲気。
気軽に写真を撮っても何も言われないし、いろいろと教えてくれるし、テーブルの下にはビール瓶が置いてあるし、
軽いカルチャーショックを受けて帰ってきた。
愛国心がもちろん一番の理由だとは思うけど、選挙会場がこういう明るい雰囲気であることも、
投票率が軽く80%を超える一因になっているのかもしれない。選挙の結果、現政権が続投することが決定。
選挙1 選挙2 選挙3
選挙会場の雰囲気 選挙の用紙について説明する先生。 狭い部屋に学生がぞろぞろ入ってきても、いやな顔ひとつしないのがとても不思議だった。国民性だろうか。 いくらオープンな雰囲気といっても、誰に投票するのかというようなことは、 もちろんプライベートな問題なので、カーテンの向こうの記入台にて記入。その後、所定のボックスに入れる。

No.33 2005年1月26日 「ロイオヴァー市庁舎・市立図書館」

数日降り続いた雪もようやくおさまり、今日は旅行から帰ってきて以来、ひさしぶりに外出。
目的地はコペンハーゲン中心部から電車で20分くらいのところにあるロイオヴァー(Rodovre)。
ここには、アルネ・ヤコブセンが設計した市庁舎と図書館が向かいあうように建っている。
市庁舎はガラスが使用されており、モダンで軽やかな印象を与え、図書館は、それに対して、外周を黒い外壁で閉じたつくりとなっている。
どちらの建築も高さが抑えられ、水平が強調されているため、安心感のようなものを感じさせる。
ヤコブセンが都市開発を手がけた、ベルビュー・ビーチとの比較で見てみるとおもしろい。
(詳細はARCHITECTUREにて)
ゴドオア市庁舎 ゴドオア市立図書館1 ゴドオア市立図書館2
ロイオヴァー市庁舎 ロイオヴァー市立図書館 ロイオヴァー市立図書館内のこども用閲覧室。すでに廃番となっているヤコブセンの3108チェアが使われている。

No.32 2005年1月23日 「デンマークの雪景色」

「デンマークって寒いんだよね?」
日本の友達からメールをもらう際などによく聞かれる。
「今日の気温は、マイナスじゃないんだ。どうりで暖かいと思った。」みたいな会話を普通にしているくらいだから、
僕自身の感覚もマヒしてきているのかもしれないが、一般的に考えると、日本よりあきらかに寒い国である。
ただ他の北欧諸国と比べると緯度が低いことや高い山がないこともあって(一番高い山が173m!)、雪を見ることは少ない。
今年は暖冬のデンマークだが、ここ数日はかなり冷え込みが厳しいこともあり雪が降り続いている。
僕の学校のキャンパスもすっかり雪化粧に覆われた。何人かの学生は、こどものように雪合戦を楽しんだようだ。
2005年最初のDIARYは、デンマークの雪景色からスタートです。
そして、僕のIPCライフ2期目のスタートです。
IPC1 IPC2 IPC3
僕の学校、IPCのキャンパスの雪景色 僕の学校、IPCのキャンパスの雪景色2 僕の学校、IPCのキャンパスの雪景色3

No.31 2004年12月16日 「Farewell Farewell」

8月にこの学校(International People’s College)に来てから早いもので4ヶ月が経ち、いよいよあと2日でこの学期も終わる。
この1週間は最後の別れを惜しむかのように、連日パーティー、イベントが行われている。
先に帰らなければならない学生もいて、毎日のように別れのシーンも繰り広げられている。
期間としてはたった4ヶ月なのだが、授業だけでなく、寮生活なので寝食も共にした仲間との別れはつらいものがある。
もちろん、これまでにも日本において、出会いと別れの経験を繰り返してきているが、
世界中の学生とともに過ごしたのは、僕にとってもはじめての経験。
日本ならまた会えそうな気もするけど、もしかしたらもう二度と会えないかもしれない。
でも、またどこかで会えることを信じて、笑顔でお別れしたい。
(International People’s Collegeの詳細はROAD TO DENMARK Step.4にて)
IPC1 IPC2 IPC3
「Amateur Night」という授業の成果を発表するイベントにて劇を演じる学生。 衣装もキマリ、おどけたポーズで。 学生たちによるダンスパフォーマンス 学生の名前、メッセージ、イラストなどが記されたボード
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