北欧家具のファンの方ならPP Moblerの名前は知らなくても、ハンス・J・ウェグナー
の名前は聞いたことがあると思う。
Yチェア
や、スリーレッグド・シェル・チェア
などが有名だ。
2004年はウェグナーの生誕90周年ということもあり、
日本でも新宿のOZONEや北欧家具を扱うインテリアショップで催事が行われていたので、その名を耳にすることも多かったのではないだろうか。
PP Moblerはそんなウェグナーの家具を中心に製作している北欧屈指の工場。
ケネディ大統領が大統領演説の際に座ったことであまりにも有名な「ザ・チェア」、
孔雀のような背が美しい「ピーコックチェア」、
まるで彫刻のようなフォルムの「ヴァレットチェア」など、名作を挙げていくときりがない。
ちなみに、PP Moblerの国別家具出荷量はデンマークと日本で全体の約8割を占めるという。
僕がデンマークに来ることを決めた理由はここでは書ききれないほどいっぱいあるのだが(詳細はROAD TO DENMARKにて)、
大きな理由のひとつに実際の家具製作の現場を見てみたいというのがある。
その最初の工場が、PP Moblerであることはとても幸せなことだ。
僕がここで経験したことを少しでも皆様にも感じていただいて、北欧家具のことをもっと知っていただけたら、と思う。
<DATA>
URL:http://www.ppdk.com
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| 1.PP Mobler社、外観。住宅街の中にひっそりと立つ。
看板などもなく、知らなければ気づかず通り過ぎてしまいそう。 |
2.建物はコの字形に建てられており、一部の外注を除き、すべての工程がこの建物内で完結されるようになっている。
この写真は、入口を入って最初の場所、部材の木取りを行っている。 |
3.これは無垢材及び積層材を曲げる機械。
PP Moblerでよく使われる材は、ビーチ、オーク、チェリー、マホガニーなど。ビーチの出荷が一番多いとのこと。 |
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| 4.最近導入されたというNC(Numerical Control)という機械。
コンピューターでプログラミングした内容通りに部材をカットしていく。この機械の導入後、人件費の削減ができたとのこと。
大規模な家具工場や自動車工場などでは、すでに採用されている技術。機械でできる部分は機械で、人の手でしかできない部分は人の手で、と分業化が進んでいる。 |
5.ここは、NCだけでは対応できない部分を人の手で作業を行う場所。さまざまな機械がある。 |
6.次の部屋へ移り、ここでは部材の研磨を行っている。職人の技が光る。いよいよ次は組み立ての工程へ。 |
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| 7.Johanes Hansen社の時代に作られた椅子。修理、メンテナンスなどはPP Moblerで請け負っている。
これは、再塗装の依頼。ひとつひとつ丁寧に塗装を落とし、再塗装する。骨の折れる作業だ。こうやって、大事に大事に家具を使っていくのだな、と改めて実感した。 |
8.組み立て前の最終の部材調整。ベテラン職人の熟練の技が光る。 |
9.ご存知ウェグナーの名作、ピーコックチェア。塗装前最終の研磨作業。 |
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| 10.最終工程の張り作業を行う部屋で、出番を待つベアチェア。
張り手間がかかるこの椅子も職人の手にかかれば、1日から1日半で張り上げてしまう。 |
11.地下の部材倉庫。基本的なパーツはここで保管されている。 |
12.オフィス横にあるショールーム。名作家具が展示されている。 |
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| 13.今回お忙しい中、案内してくださった稲垣 巌さん。
長野県松本市で家具の仕事を9年され、3年越しの夢がかないPP Moblerへ。
同い年ということもあり、彼の生き方に感銘を受ける部分が多かった。稲垣さん、本当にありがとうございました。 |
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