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1999年9月某日。
当時無職だった僕はひまを持て余し、本屋でパラパラと就職情報誌をめくっていた。
「もっとかっこいいインテリア、家具を扱う仕事がしたい!」と勢い勇んで、半年前に会社を辞めていた僕は、
いまだに就職活動もせず、ぶらぶらしていたのだ。
「いいかげん仕事しなきゃ・・・」と思っていた矢先に目に飛び込んできた昔から憧れていた会社の求人募集。
200円を握り締め、レジに向かって歩き出していた。
勤務初日。興奮した。書棚一面に並んだ輸入家具のカタログ。
そのほとんどが英語で書かれたカタログは意味がわからないものがほとんどだったが、
仕事中に好きな家具のカタログを思う存分見てもいい、見るのが仕事、
という状況が与えられたことに心躍らせていたことを覚えている。
ここが僕の今に至る原点だったような気がする。
最初にカタログに触れ、実際にその商品に触れ、自分が注文をもらった商品を空間に納める。
空間に自分の提案した家具が納まるのを見る瞬間というのは、ちょっと感慨深いものがある。
次にその家具が生まれてくる背景を見てみたい、と思うようになったのは必然だったかもしれない。
大阪で2年半、東京で2年4ヶ月、お世話になった。
今の僕のスタートがこの場所であったことは間違いない。
輸入家具、北欧家具のすばらしさをここでは教えてもらった。
同僚にも恵まれた、いいお客様にも出会えた。
そして何より、僕の今後の人生の道標を示してくれた。
2004年6月15日。最後の出社日。いつもと同じ1日なんだけど、机の上のものがどんどん減っていくのを見ると、
感慨深くなってきてしまったなあ。
ありがとう。
きっと大きくなって日本に帰ってきます。
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